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電源を制御したい(構想) トランジスタのスイッチング回路



usbdachpa1 (2)c






既に一年以上のほぼ毎日を絶賛稼働中のUSB-DAC&バッファ&HPAでありますが、

参考にしたぺるけさんのものを主に電源周りでちょいちょい改造してて。



現在の状態はスイッチング電源からの24VをUSB-DACとそのバッファ、

それとHPAにもそれぞれ分けて供給してやっているのだけれども、

DACのオンオフにかかわらず、他の電源はずっとオンの状態で使用してます。



ただ、DAC用の5Vを作る回路では2SC3421が無駄に電力を消費している気がするし

ケースがなんとなく熱いのも何とかしたい。



なんかもったいないなぁと思いつつ使っていた時、

ぺるけさんの記事を見直してUSBからの5Vと他からの5Vでは音の差はない

という記述を見つけて、こりゃやり直しだ!ってなわけです。



それから、空いたスペースにUSBからの5Vを検知して

全体の電源を制御する回路を組み込めないかなと。



方法としては、サブウーファー用のLPFアンプで勉強した

電源のスイッチング回路が応用できそうな、そんな直感がしたので考えてみましょう。




以下、メモ的解説




(トランジスタによるスイッチング回路)


トランジスタスイッチ




上の図はICなどのコントロールで割と多めの電流を制御するのに

使われることがあるという回路の基本形です。


基本的なトランジスタのスイッチングの2段構成になっていて

V2の5Vの電流が2SC1815のBに流れた時(Hの状態)に

2SC1815のCとEがオンになり、Bが0Vの時に(Lの状態)CとEがオフになります。 

まさにスイッチですね。



その2SC1815がオンになる時には、

上の2SA1020のBを通して電流が流れるようになっており、

その影響で2SA1020のEとCがオンになって負荷であるR5に、

V1からの24Vくらいの電流が流れるようになります。

2SA1020のBから電流が流れ出なくなるとオフになります。 という合わせ技。





あと、なぜここで2SA1020を使うのかといいますと、

PNPトランジスタの手持ちにのなかで、そこそこ電流が流せるものは

これだけだったからです。


とりあえず定格を満たしていれば大丈夫。

データシートをみたらスイッチング用とあったのでいけるんではないかと。




あとは求める電流値からそれぞれの抵抗値を導きます。

それぞれこんぐらいの電流は流れてもいいよってくらいに設定してみましょう。


必要な公式はオームの法則  V=I×R  (電圧=電流×抵抗)   のみですよ。


トランジスタスイッチ2



まず制御したい24Vの電源から、どんだけ電流が負荷(回路)に流せるべきか。


回路に必要な総電流は約200mAです。

実際に計測したわけではないので2SA1020(定格2A)には余裕をもって

400mAは流れてもいいように設計します。

実際には200mA以上流れないはずです。(たぶん)

まぁ、電源には余裕が必要ですよね。大人の余裕のように。



以下の計算は「バイポーラトラジスタ回路の設計」を参考にしています。



まず、データシートによると2SA1020のYランクのHFE(増幅率)は120~240 とあります。

E-Cに400mA流す為に、余裕をもって低い方で計算すると


(400mA ÷ 120 = 3.33mA )


2SA1020のベースから3.33mA流れだせばいいわけですが、

トランジスタのスイッチングではベース電流は必要な電流の3倍程度に

余裕をもって設定するので(オーバードライブという)


(3.33mA × 3 = 9.99mA )


データシートによると2SA1020のベース電圧は Ic=400mAの時にVbe=0.7V で

(24 - 0.7 = 23.3V )

2SC1815のVCEはデータシートより0.1Vなのでさらに引いて23.2V。


ということで、 23.2Vで9.99mA流れるには

(23.3V ÷ 9.99mA = 2.3kΩ)




なので 2SA1020 の動作は ざっくりと

 
 オン時のベース電流      = 10mA

 R2(ベース抵抗)        =  2.2kkΩ  
                              
                           と決めます。




この場合、R2  = (2SA1020のベース抵抗) = (2SC1815のコレクタ抵抗)
      
となりますが、2SA1020のVBEによってベース電圧が決まるということで

より支配的であるので自分はR2はベース抵抗だと考えます。





次に2SC1815のC-Eに10mA流れるためには、HFEがGRランクで200~400

という事はベース電流は

(10mA ÷ 200 = 0.05mA )


こちらも3倍すると


(0.05mA × 3 = 0.15mA )


2SC1815のベース電圧はデータシートにより Ic=10mAの時に Vbe=0.75V 

(5V-0.75V = 4.25V)が掛かって0.15mA流れる抵抗は


(4.25V ÷ 0.15mA = 28.3kΩ)


まぁだいたいR4(ベース抵抗)は27kΩくらいにしましょうか。



なので 2SC1815 の動作は 

   
   オン時のベース電流      = 0.15mA

   R4(ベース抵抗)        =  27kΩ  

 
                                と決めます。





2SC1815のベース電流を0.15mAもオーバードライブして流したからといって

そのまんまHFEの200倍の30mAもコレクタ電流が流れるということはなく、


あくまでも2SA1020のベース電圧とベース抵抗の関係から、

最高値で10mA程度しか流れないはずです。


HFEが下がったように見えますが、自動的に決まると言ってもいいでしょう。





そしてR1とR3はそれぞれのスイッチがオフになった時の為の抵抗で

Icbo(コレクタ遮断電流)といわれる電流を対策するものみたいです。



参考 コレクタ遮断電流とは?



Icbo(コレクタ遮断電流)とはトランジスタのCE間に電圧が掛かっていれば、わずかに

コレクタからベースに漏れてしまう電流で、ベース抵抗にはねかえされHFE倍になって

コレクタ~エミッタ間を流れてしまうとのこと。



Icboは 2SA1020で1μA、 HFE倍で 0.12mA~0.24mA

2SC1815が0.1μA HFE倍で 0.02mA~0.04mA



つまりオフにしたつもりでも完全にはオフにならない。

不完全な動作になってしまう。



それでは困るのでRbe(ベースからエミッタに)抵抗を介してバイパスさせる

ようにしようというわけですね。



ここの抵抗値の詳細な決め方は検索できませんでした。

厳密に決める必要もなく、あれば安心というところでしょうか。

だいたい1kΩ~数十kΩの抵抗を使うらしいです。

とりあえず10kΩにしてみましょう。





トランジスタスイッチ4







ここでこのスイッチング回路で負荷に200mA流れるかどうかは

2SA1020のコレクタの電圧がVCEを引いた電圧になるかどうか

ということですが


データシートよりVBEはIcが200mAの時に0.75Vでベース電圧は23.3Vと

ベース電流も10mA流れそうです。

その時のVCEは0.15V → 2SA1020コレクタ電圧 23.85V 

でこれが最終的な出力電圧です。







と、いうことで実験をしてみましたが

ここにきて驚きの事実が判明しました。


何とコントロール電圧にしようと思っていたUSBの電圧と

DACバッファとHPAのスイッチング電源とのアースが同電位ではなく、

DACがオフでもコントロール電圧が+2V近くあることがわかったのです。



つまり、トランジスタのスイッチがオンにはなってもオフにならない。



オフにできないスイッチは使い物になりません。


というわけで電源自動制御作戦は失敗に終わってしまいました。

しかし、トランジスタのスイッチング回路についてそこそこ勉強できたことだし

今後、何かの役には立ってくれるでしょう。


実験の際に、DAC基板の電源は再びバスパワーからの5Vの

給電に戻しました。

ついでに取り外しの際に壊していたポリスイッチも新しいのを付けております。


ケースの温度も安定した温度に戻って不安要素も取り除けたと思います。


それから、HPAの方も電源入れたての音より、しばらく通電した状態のほうが

しっかりした音になるような気がします。(かなり本当)


DACがPCのスリープ時にオフにならないという問題の原因は

音楽プレイヤーソフトにあることが既にわかっているので

しばらくはいじくることはないかな~。











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USB-DAC&HPA と スリープ問題  (解決?)

usbdachpa1 (7)




自作のUSB-DAC&HPAで、windows7でのスリープ後の

復帰での不具合がどんな感じかまとめてみました。



* USB3.0のポートでは問題なし

* USBーHUBポート1では復帰後に認識せず。

* USBーHUBポート2では復帰後に認識はするものの、音量がなぜか最大になる。

 (windowsのボリュームコントロール画面のバーを少し動かすと元に戻る)

* AKI.DAC-U2704の基板にUSBから5Vを給電しても、外部電源から給電しても

  その症状は変わらない。


 
 次はwindows7側の設定を色々変更してみたりした事のまとめ。


* デバイスマネージャーからUSBコントローラーのプロパティにある

  「電源の管理」タブの「電力の節約のために~」のチェックを外す。

  とにかく全てのUSBの項目を見て外す。


* コントロールパネル 「電源の管理」からUSBの項目にある

  「USBのセレクティブサスペンド」を無効にする。


* レジストリエディタでUSBホストコントローラーとHUB等の

  関連するドライバーキーの所は全て調べて、
 
  ForceHCResetOnResume レジストリ値を追加する。


* マイクロソフトのサポートHPにてUSB関連の

  修正プログラムを片っ端からインストしてみる。


等の手段を講じてみましたが、一向に改善はみられず。



ちょうどその作業の時、Windows Update での不具合を発見。(後に解決)


なんだかんだで結局良くなってはいない状況です。


さらに、給電をUSBからと、外部電源からとを比べている作業中に

あやまってポリスイッチを破損してしまった。


めっちゃ小さくてもろい部品だった。


これで安全上の理由からも外部電源に決定することになった。

まぁでも聴感上もなんとなくUSBからよりも音がはっきりとなった

気がだいぶするので後悔は全くないですね。うふふ。



ちなみにこのスリープ問題にはだいぶ飽きてきているので、

当面はUSB-HUB ポート2を使いつつ、ボリュームには気をつけるという日々になりそう。


もうすこしサポートHPをうろついたら諦めよう。


( 9/20 追記 )

現在も相変わらずポート2で音楽を聴いていたのですが

何と、メディアプレイヤーを「foober2000」から「winamp」に変えた所


無事に音量そのままにスリープ復帰できました。


まさかアプリが犯人だったとは…

相性がたまたま悪かったのかもね。




USB-DACでの勘違い発見

この所、秋月のUSB-DAC [AKI.DAC-U2704 REV.C]を使ってて

PCのスリープと相性が悪い件をネットでさんざん調べていましたが、

PCの設定が悪いのかとばかり思っていました。


USBバスパワーをPCからではなく外部電源からにしてみても

さっぱり効果もなく途方にくれかけた所で、ひょっとしたら

DACのICであるPCM2704の設定の方もなんかあるかなと思い

検索してみるとえらい勘違いを発見したのです。


それは…


バスパワーからセルフパワーにしたと思っていたら

セルフパワーモードでの外部電源供給に過ぎなかった!



ということです。


どういうことかと言うと、

PCM2704から見たバスパワーモードとセルフパワーモードでは

周辺の回路構成がそもそも違うのです。


そしてその回路構成を変えた上で外部電源を5Vと3.3Vの両方を

用意することがセルフパワーモードでは必要なのでした。



では前回の改良は何だったのか?

何をしたのか?っていうと単純に、

セルフパワーモードで、USBからの5Vでなく外部電源からの5Vの供給に

切り替えただけなのです。


では回路構成が違うってどう違うのか?

詳しくは参照のHPに書いてありました。


 (参照1  http://www20.tok2.com/home/easyaudiokit/teatime/teatime1.html)

 (参照2  http://l63g.com/2011060836.html)
 

 dac pw setting
引用 http://www20.tok2.com/home/easyaudiokit/teatime/teatime1.html


ものすごくわかりやすい図だったので勝手に引用させて頂いてますが


Aki dac



秋月のDACの回路図を確認してみると…


そう、セルフパワーモードで構成してあります。(PCM2704から見て)



AKI.DAC-U2704はUSBバスパワーからの電源を使って

PCM2704をセルフパワーモードで動作させた構成である



ということですか。あ~ややこしい。


USBのバスパワーだけで動くので、ICの動作もバスパワーモードだと

完全に勘違いしていました。


そういえば、ぺるけさんのHPにもそんな風な記述があったような…。


で、条件の図と回路図を見てて気になるところが、

9番ピンは1.5kでVDDにプルアップすべきと書いてある所でして


(プルアップとはデジタル回路において+の電位を繋いでおくこと)


AKI.DACでは元々はVBUSへプルアップされていて、

現在は常時電源供給OKのVBUS(セルフ)に繋がっています。

これはセルフ電源のオンオフを認識したいのかな?

大事なのはスリープからの復帰だけど。



まぁどちらもスリープに入ることは忘れないのに

そこから復帰することができずにいる。

いや、USB HUB ではなく普通のポートなら正常なんですが。


常時電源だけを入れてもUSBを繋いでいない時にはもちろん認識しない。

繋いでおいて電源を入れなおすと認識する。


つまりPCM2704の認識のトリガー的な機能のHOST21番だけでは

認識したとはならず、電源がきた後でD+とD-の信号線で

何がしかのやりとりがあってようやく認識となるようです。



あれ、結局この勘違いはスリープ問題とは関係なくない


逆に正常なポートに繋いだ時にちゃんと動作できるのかな~?


実際に調べてみよう。














FET差動バッファ式USB DAC & ヘッドホンアンプ  改良編

deviicemanager1.jpg


ここ数日、完成したDAC&HPAで音楽を楽しく聴いていましたが、

ちょっとした不具合が見つかってしまいました


↑の画像はWindows7のPCのデバイスマネージャーという画面です。

このUSBDACはPCからこういう風に認識されていますよという物なんですが、

スリープをして復帰するときれいさっぱり見失う

という現象が起こってしまいました。


う~ん、非常に困った。私は普段はもっぱらスリープ派なのです。


USB端子を抜き差しすると再認識することはできました。でも毎回は面倒くさいよね。

ちなみにハードウエアのスキャンでは見つけきれません。

プログラムでは対処できず、物理的に再認識ということです。

ドライバも最新にしてみても変化なし。どうもDACの方が止められてるような感じです。


ただ、PCの左側にあるUSB3.0の方に挿すと不具合は出ませんでした。(ノートPC)

しか~し、USB3.0のある側はちょっと使いにくいのです。できれば右側のコネクタに挿したい。


よくよく調べていくと同じUSBコネクタでも 普通のUSBポートとUSB HUBポートの2種類が

あることに気付きました。ノートPCは内部で結線してあるのでぱっと見てもわかりません。

そして不具合がでるのはUSB HUBポートだけということがわかりました。


そしてあることに気が付いたんですが、

PCのUSB HUBの多くはスリープ中は給電してないということです。


私のは東芝のノートPCなんですが、「東芝スリープユーティリティ」という機能があって

そこではUSB3.0のコネクタのみスリープ中も給電が選択できます。


調べていると、最終的に電源の管理ツールの「USBのセレクティブサスペンド」

という項目を無効にすればスリープ中でも給電されるようでした。



「もしやHUBでも外部電源があればスリープ復帰後も認識されるのか?」


それともHUBであるかぎりスリープ復帰後に自動で再認識できないのか。



じゃあ試しにDAC部分をバスパワー電源からセルフパワー電源にしたら

どうなるかな?ってことでやってみる事にしました。




dacpower2.jpg



ダイオードがすんごい事になっていますが気にせずに。

電源回路をもう一つ追加になりました。


いつものトランジスタによる安定化電源回路です。

C1、C2のコンデンサとマイナス電源用の6連ダイオードはFETバッファ回路と共有します。

抵抗R1の2.2KΩは完全に勘違いしてつけてしまったので5~6mAくらい流れています。

本来は2~3mAくらいでいいので5.6KΩくらいがたぶん適当でしょう。


たまたま手持ちの5Vツェナーに小信号ダイオードを足して基準電圧5.6Vを作りました。

2SC3421のVBEが0.8VくらいなのでVEが実測値で4.8Vとなりました。


結局はDAC基板のレギュレーターによって3.3Vに降圧されるので大丈夫でしょう。

消費電流はおよそ20mA~30mAのようです。


usbdac2 (9)



さて電源の接続先はどこにするかというのと同時に、バスパワーを切るためには…

AKI.DAC基板をよく見ると緑色のポリスイッチがあります。


こいつを慎重に取り外しまして…(かなり柔らかい)

自分は抵抗の足のリード線を薄く叩き延ばして小さなヘラを作りました。



usbdac2 (8)



えいやと立たせてはんだ付け(笑)




usbdac2 (6)



そしてリード線を取り付けます。 かなり細かい作業です。



細かい作業ついでに、LED配線もぺるけさんの記事を参考に変更しました。



usbdac2 (5)




PCがDACを認識した時に光るLEDに並列にリード線をつけフロントのLEDを光らせます。

おまけに外部電源用のLEDも新たに追加します。



usbdac2 (4)


usbdac2 (1)



これで外部電源がきているかという確認と、

スリープ後にDACも復帰できているか視覚的にもわかるようになりました。




usbdac2 (3)




2sc3421はケースの空いた所に直接固定することにしました。

移動前は割と高温になってしまうため近くのコンデンサまで熱くなっていたので、

熱設計的にどうも気持ち悪かったのです。



usbdac2 (2)



なんとも狭苦しい限りですね…。

このケース タカチのHEN110420 はヒートシンク構造になっているので

稼動時もそんなに熱くはなりません。



で、結局スリープ問題はどうなったかというと…


短時間のスリープなら見事に再認識できるようになりました!


しかし長時間になるとまた見失いました!!



なおってないのか~っ!!



ちなみにデバイスマネージャーのUSB HUBの設定で電源の管理のところにある

「電源の節約のためにコンピューターでこのデバイスの電源をオフにする」

という項目ではチェックを外しています。


なんとなくPCの方からの電源のオンオフははっきりさせた方が良い気がしたので。


まあ副作用としてセルフ電源による「なんとなく高音質になったかなという

プラシーボ効果?」だけは手にいれることができました。わ~い


今回の工作の一番の肝は、ポリスイッチをうまく取り外せるかどうか!

って所でしょうか。


表面実装部品はなかなか扱いが難しいですね~。









FET差動バッファ式USB DAC & ヘッドホンアンプ

usbdachpa1 (2)c



私はPCから音楽を聴くときは、付属のミニステレオジャックに直接イヤホンを挿して
いました。 まあ聴けない事もないわけですよ。

しかし、ぺるけさんのHPA(ヘッドホンアンプ)を製作してからというもの、

イヤホンを駆動するためのバッファの効力を実際に体感したので、

今回はなんとか現状を打開し、高音質化を狙うために

USB DACにHPAを合体させることを思いつきました。


(↑の画像は思いっきし参考にしたHPのパクリ構図。 だってカッコ良かったんだもの)





例によって今回もぺるけさんのHPを読み漁りました。


まずUSB DACは秋月電子のDACキットを使ったFET差動バッファ式USB DACをもとにしました。


秋月電子通商さんオリジナルの、DACキット「AKI.DAC-U2704」に

ぺるけさん設計のLPF(ローパスフィルタ)&FET差動バッファを組み合わせた物ですね。



USBDAC FET差動式バッファ


一番左側のCRフィルタと負帰還の10k&220pfがLPF部分になります。

元記事ではここのチューニングに気を使ってあるみたいでした。


実際、完成したものを聞いていてもまったく違和感がないので

さすがだなと思いました。


実は元の回路とは少々異なっている部分がいくつかあり、


一つ目が初段のFET差動部分の定電流回路の所で、ぺるけさんはここにFETの

2SK30Aを使ってありますが、自分は選別の手間を省くために2SC1815と抵抗で

構成しました。

usbdacbuffer1.jpg

この回路はぺるけさんのHPに詳しく解説してあります。



そして、二つ目が後段の2SC1815を使ったエミッタフォロアによるバッファ回路の所で

エミッタ抵抗をマイナス電源に繋がず、アースに落としたことです。


usbdacbuffer2.jpg


これは後述する電源回路の都合で変更してみたのですが、良いのか悪いのかは

実はよくわかっていません。(汗)

製作の前にLTSPICEによるシュミレートをしてみたのですが、

アースとマイナス電源どちらに繋いでも周波数特性、おおまかな利得などに

大きな変化が見られなかったので思い切ってやってみました。


よく見てみるとぺるけ式HPAと似たような回路構成なのでたぶん大丈夫かな…。


(追記)----------------------------------------------------------------------

この回路ではマイナス電源に繋がずアースに落とすと、アースに電流が流れることになる。

交流の通り道も変わる。

エミッタ抵抗の両端の電圧がマイナス電源分だけ下がることになり、

抵抗に流れる電流が少なくなる…  みたいです。


それが一体どういう事になるか?ってのが、まだわからないんですが…。


----------------------------------------------------------------------------


そして電源回路が24Vの分圧式ではなく、HPA回路と共有のダイオードを使った

擬似マイナス電源を使う方式にしてみました。


なぜ変更したのかというと、一つの電源でUSB DACバッファとHPAの二つの回路を

合体させようとするとどちらかに合わせないといけないからですね。


製作途中の電源回路を作りかけた所で気づいてちょっと考え込みました。

分圧式の電源はプラスとマイナスの電流が等しくないと、

バランスが崩れて目的の電圧が出せなくなる。


FET差動バッファだけならいいけど…HPAは擬似マイナス電源にせずに

するとしても後段はアースに落ちているし…。

どちらかに統一しないとややこしいな~という感じでした。


もっと電源回路を工夫すればいいんでしょうけれど…ねぇ。



まぁ実際に作ってみてちょっと電圧がプラスよりになってしまいました。

あと2本シリコンダイオードを追加したら設計どおりになるのですが、

そのうち対応するかもしれません。



USBDAC FET差動式HPA


こちらはHPAですがほとんど元のFET式差動ヘッドホンアンプ Version 3の回路どおりです。

マイナス電源は約-4Vになっています。

USB DACバッファと共有をしていますが、干渉するかもと思って

実装の際に47Ωの抵抗を挟んでいます。ちょっとだけ電圧は落ちますが。




プラス電源は13~15Vあればいいのでトランジスタによる安定化電源

を通って24Vからの電圧を落としています。

単純に抵抗で電圧を落とすのもいいですが、W数の大きな抵抗を何本か

用意するのが大変なので、リプルフィルタ効果もあるトランジスタ式の方がいい感じです。

放熱器がつけられます。


それから、パスコンは左右別にして電源基盤ではなく回路側に配置してあります。

これはこのページに詳しく解説してありますが大事なことですね。


この方式のHPAもVersion 3になるそうで、諸々の特性が向上しているそうです。

Version 2のアンプと聴いた感じで違いがわかるかというと、よくわからなかったりしますが

簡単なのにハイエンドという謳い文句に偽りはないと思います。聴いていて気持ちいいし。

低音もしっかりと出せます。

usbdachpa1 (7)



ぺるけ式アンプばかり作ってるくせに相変わらずユニバーサル基板が好きなNogです。

USB DACバッファはバランス出力なので片方をRCA出力へ、

もう片方をHPAの方へ繋ぐ事ができます。


これはつまりDTMなんぞをする時にスピーカーでもヘッドフォンでも同時にでも

モニターすることができるのです。まあ実際にやるか?というよりできることが重要なのです。

ただ、それぞれの出力は逆相になるのでそこだけは注意ポイントですね。



アースはケースにはRCA出力のところで落としています。



usbdachpa1 (6)


↑が秋月のUSB DAC部分です。

電解コンデンサはぺるけさん推奨の値に変更してあります。

ただしオーディオ用ではなく、低インピーダンスでしかもお安い秋月のコンデンサが中心です。




usbdachpa1 (5)



FET差動バッファ基板です。 ここが一番の集積率の高い部分になっていますが、

ユニバーサル基板なのでコンパクトかつ回路図に沿った配置にできました。

これはあとで回路チェックをするときにわかりやすいという真価を発揮します。



usbdachpa1 (3)



HPA基板部分はゆとりがありますが別に左右対称にする必要があったのかというと、

これもやはりチェックのしやすさを重視したものです。


最初に電源配線を繋いで電圧チェックをした所、

Rchの差動部分のドレイン間電圧が大変なことになっていて

約10Vくらい出ていたので、すぐチェックをしたら負帰還の配線を繋ぎ忘れていました。

そんなときも正常な方と見比べられるので安心感があります。


それと、FET差動のところには必ず青い半固定抵抗が側にありますが

これは2SK170BLのバランスをとるためのものです。


本来は大量の2SK170BLを選別して、特性の揃ったペアを作るといいみたいですが

この方式でもわずかにゲインが下がるものの悪くないらしいです。





usbdachpa1 (4)


こちらは電源基板で、マイナス電源用のダイオードは共有されています。


最初はトランジスタに放熱器をつけていなかったのですが、触るとかなりの熱さだったので

慌てて追加しました。




前にスタジオモニターのHPAを作った際にも、Version 2の回路と組み合わせてみたりと

なんか一工夫することでより高い満足感がありましたが、なんとか今回も完成できました。

現在エージングを兼ねて通電しっぱなしで、音楽を聴きながらこの記事を書いています。

時間がたつにつれ出音も落ち着いてきました。


ちょっと気になるのが基板の固定をトラス小ネジでしているのですが、

本家のように皿ネジの方がスッキリしていていいなあということです。

ただしそれには専用の面取りカッターが必要で、また出費がかさむ…。悩み所です。


プロフィール

Nog

Author:Nog
エフェクターやアンプの自作、
電子工作などが好き

最近は車のメンテに
はまっています

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